トオリニワの室側の軸組にある柱で、棟の位置付近に立つ柱(一列三室型の町家ではダイドコ、座敷の境、ハシリニワとの接点に立つ)。地震時に町家の構造の要となる大黒通りの側壁の中心に立ち、一般的に他の柱より断面が大きい。ハシリニワにあることから、食べ物を司る大黒天にあやかった名称。各室とハシリニワの境にあることから大極柱の字をあてることもある(極とは境界の意味)。同じ通りの表側の柱(一列三室型の町家ではミセ、ダイドコの境に立つ)は、大黒に対して小黒柱や恵比寿柱とも呼ばれる。