建物の倒れを直す作業。押す側にケンド、引く側にテープやワイヤーで引く。今日ではウィンチやジャッキを用いる。揚げ前だけで建物の立ち(垂直)が直らない場合に行なう。 京町家では間口方向の架構ごとに行い、一列三室型の町家では4箇所で行なう。合板等が貼られていなければ、土壁の際だけ鋸目を入れれば簡易に戻る。仮設の筋交いやワイヤーを残置する場合は一梅雨を越えるまで。その間に仕口のクセが戻る。イガミ突きの際に仕口の破損が現れれば、仕口の補強や横架材を抜き替える必要がある。