組織紹介
1.京町家作事組とは
京町家作事組は、京町家の改修・修繕に携わる設計者・施工者が集まる技術者団体です。
2.担当者選定から工事・メンテナンスまで
改修を検討されている相談者からのご依頼に合わせ、設計・施工の担当者を選定し、現地調査、計画案及び概算書の提出、実施設計から工事までを行います。また、引き渡し後も1年検査や3年確認などその後のメンテナンスなども行っています。
3.見学会・イベントの実施
京町家の継承や取り組みを広く伝えるため、現場見学会や体験イベントなどを実施しています。
4.研究者への技術協力・連携
4.京町家、又は、伝統的木造建築物の技術的研究や文化的研究に携わる研究者への技術協力、連携をしています。
会員紹介
作事組会員として再生に携わるメンバーをご紹介します。
京町家作事組の改修方法
- 京都の伝統的家屋である京町家は,適切に改修をすればその後,50年100年と使い続けられる特性を持っています。作事組はその特性を活かし,伝統構法による改修を基本として,京町家を将来に継承できるように直します。
- 柱や梁などは不朽・蟻害が見られれば,柱は根継を行い,梁などは差し替えを行います。
- 既存の躯体が不陸・沈下,倒れなどが見られれば,揚前やイガミ突きを行い,建物を水平・垂直に戻します。
- 適切な箇所に土壁を設けて建物の安全性を確保します。
- 構造改修を行う上で,京町家が持つ本来の構造性能を損なわないようにします。
京町家作事組の改修の優先順位
京町家を改修する上で,まず建物として安全・健全な状態を目指す必要があります。京町家作事組はまず,ご相談者の方に3つの改修の優先順位をお伝えしています。
屋根の健全化
建物として雨漏りをしていては内装や設備をいくら直しても意味がありません。屋根の状態を確認し,瓦の葺き替え・一部修繕の必要性があれば実施します。
構造の健全化
既存の躯体で柱や梁が腐ったまま,建物が斜めになったまま内装を綺麗にしても,建物自体が健全化したとは言えません。作事組では伝統構法によって構造改修を行い,建物の骨を直します。
一次側設備の健全化
老朽化した給排水管や電気配線をそのまま利用,放置してしまうと,漏水や漏電等の危険が生じる場合があります。土管や古い配線配管は基本的にやり替えを行います。
設計者・施工者の方へ
京町家の改修・工事をされている設計者,施工者で改修に掛かる際,現状の状態,特に軸組の腐朽や倒れなどにお困りの方がおられましたら,作事組ではいわゆる大家工事(オーナーサイド)に関わる範囲について,設計・施工のご協力をさせて頂きます。
屋根・構造・一次側設備の範囲について,京町家作事組で担当させて頂き,引き渡しをさせて頂きます。詳細については,京町家作事組の事務局までお問い合わせください。
釜座町町家について
わたしたち作事組の本部、釜座町町家は、町家改修に関する相談をお受けする事務局としてはもちろん、町家見学・イベントや講演の会場としてお使いいただくなど、様々な方法で活用しています。
ご利用を希望される方は、お問い合わせフォームよりご相談ください。
設計・施工に関するお問い合わせや、釜座町町家のご利用についてのお問い合わせ・お申し込みはこちらからお願いいたします。
京町家作事組事務局 釜座町町家
075-252-0392
業務時間:
(月曜日)9:30 ~ 12:30
(火・木・金曜日)9:30 ~ 16:30
※上記以外のお問い合わせ、訪問の場合はあらかじめご連絡ください。
定休日:水曜日・土曜日・日曜日