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京町家作事組の改修の優先順位 PRIORITY

京町家を改修する上で,まず建物として安全・健全な状態を目指す必要があります。京町家作事組はまず,ご相談者の方に3つの改修の優先順位をお伝えしています。

  1. 屋根の健全化:建物として雨漏りをしていては内装や設備をいくら直しても意味がありません。屋根の状態を確認し,瓦の葺き替え・一部修繕の必要性があれば実施します。
  2. 構造の健全化:既存の躯体で柱や梁が腐ったまま,建物が斜めになったまま内装を綺麗にしても,建物自体が健全化したとは言えません。作事組では伝統構法によって構造改修を行い,建物の骨を直します。
  3. 一次側設備の健全化:老朽化した給排水管や電気配線をそのまま利用,放置してしまうと,漏水や漏電等の危険が生じる場合があります。土管や古い配線配管は基本的にやり替えを行います。